京阪奈丘陵に学研都市構想が提案されて以来四半世紀が経ち、産官学連携のもとに都市づくりも着々と進んできましたが、一方で、学研都市を取り巻く社会経済情勢の変化の中で、開発を予定していた木津地区の一部はその事業が中止されることとなりました。
従来の開発構想に代わる新たな土地利用のあり方がを求められていますが、とりわけ木津北地区については、自然環境のポテンシャルや歴史的文化的資源等に着目して、今後の学研都市にとって貴重な空間として位置づける方向で関係者との連携が進められてきています。
自然と人が関わる里山環境の保全を図り、学研都市住民の里庭として愛される環境作りを行っていくためには、行政や機構のみならず地域住民の方々など多様な主体が継続的に関わっていく仕組みづくりが大切だと考えています。
こういった背景により、具体的に里山活動を行う組織として、「鹿背山倶楽部」が2004(平成十六)年に発足しました。倶楽部の活動目的は人と里山の関係の再生や地域環境の向上そして地域振興に寄与することなどですが、新たな郊外居住のスタイルを実現できる活動を目指していければと考えています。
誰かが楽しいことを思いつけば、そのアイデアを倶楽部の活動に生かす工夫をするなど様々な人たちから様々なアイデアを戴きながら、 活動を続けていきたいと考えています。ご協力のほどお願い致します。
都市再生機構関西文化学術研究都市事業本部